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「自分で考えたものを形にしたい」  そんな思いから始まった

ビンテージクラフトイーザはものつくり工房として2011年に開いた工房です。
 会社形態でもなく従業員もいませんが、こういった趣味の延長のような仕事でいつかは「自分で考えたものを形にしたい」ということがいつも頭の中にありました。
 もともとは自動車部品会社に30年ほど勤務し、部品製造技術開発をしていました。
 専門分野は冷間鍛造加工・冷間転造加工・ファインブランキング加工でしたが、私のモットーは「何でも自分でやってみる」ことでしたので、会社の中でも組織の垣根を超えてどんなことにもチャレンジしました。
 結果としてCAD設計、旋盤、マシニング、放電加工、研削などの機械加工技術、3D測定、熱処理、金属材料など一通りの製造技術を経験でき、それが今の事業に活きています。

一番得意な分野はマニュアルトランスミッション

現在当工房で一番ボリュームの多い仕事は、日産旧車のマニュアルトランスミッションの性能アップしたものを製作販売する分野です。
 具体的にはフェアレディーS30Zとスカイライン(通称ハコスカ)などのミッションはFS5C71Bなどの形式なのですが、40年も経るとシフトが入りずらい、ベアリングが摩耗した、オイル漏れが発生する、などの不具合が出てきます。
 しかし、修理のためのパーツはもう製造廃止で入手困難な上、オートマチック・ミッション全盛の現代では、忘れたころにやってくる面倒なマニュアル・ミッション修理を扱うショップが少なく、とても悩んでいました。
 きっかけは自分のS31Zのミッションが壊れたことでしたが、その修理を自分でしているうちにこの40年前のミッションを最新の機構に組み替えて蘇らせるノウハウを得ました。
 そしてその性能を確かめるべく富士スピードウェイに固体を持ち込み200Km/hを含む耐久性能を試験した末に完成したものが現在の「71BコンパチCシリーズ」です。
 お蔭さまで今までに日本全国から70基以上の採用実績をいただいております。
 これからもビンテージ車を残していける技術を研究・開発し丁寧な対応をしていきたいと思っています。
71BコンパチCミッション
α、γ、Ωのシリーズバリエーションがあり、それぞれスポーツ走行用クロスギヤの組み込みが可能。貴重なZ432、ハコスカGTR専用ミッションも多数あります。私の作業はすべてホームページで公開しており、完成時に1台1台自作簡易試験機「e-zanaraizer」で回転試験後出荷します。ドライブシャフト・プロペラシャフトなど駆動系全般OH可能(ただし日産旧車が得意)。乗せ換えは仲間の車屋さんで一緒に実施可能です。

ビンテージの魅力

旧車の魅力はその外観はもちろんのこと、キャブレター・マニュアルミッションなど現代ではシーラーカンス状態となってしまった機構の存在が強くあると思います。そこには電子制御ではなく、道具を操って生きている人間本来の自然な能力・欲望に訴える部分が大きくあると思います。
もはや故障もなく調整も不要な現代の車と旧車を、同じ自動車というジャンルでくくり、比較するのは無意味な時代です。旧車はとかく手が掛かるものですが、なるべく自分で面倒見られる体験が貴重であり且つ贅沢な楽しみ方であると思います。当工房がその手助けをさせていただければ幸いです。

スポーツキャブレター専用工具

私自身が自分のキャブレターを整備するときに必要性を感じて作ったもので、オリジナル商品です。試作開発は私が行い、製作は静岡市内の町の機械工場や木工職人とコラボしています。ソレックス・ウェーバー・OER各種有、全国からご注文がきます。もちろんキャブのオーバーホール、調整もやっています。専用工具の中には特許出願品も含まれ、静岡市の発明協会と相談しながら独自に申請手続きしたものです。

ハンドメイドシフトノブ

木材の中で最も固い銘木黒檀材をジェラルミンの鈍いシルバーの輝きと組み合わせてデザインしたハンドメイドシフトノブ。上部は自由にオーナー好みのバッジを取り付けでき、直径・高さ・ネジピッチも自由にオーナーに合わせて製作可能ですので運転するたびに心地良さが手の平から伝わります。
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